「ニオイ空間と情報伝達」研究会開催

『ニオイ空間と情報伝達』をテーマとした第2回研究会を開催しました(Online. 5.FEB.2026)。今回は、ニオイの発生メカニズムから伝達過程、ニオイの分類および識別技術、専門的な消臭方法に加え、当社製品であるDefender NTSおよびAIR MEDICに採用しているハイブリッド型消臭技術を用いた最先端の消臭方法、ならびにニオイ制御技術について、専門的な視点から幅広い議論が行われました。

研究会ではまず、人体固有のニオイが個体識別に関与する重要な情報であり、遺伝子情報の「ニオイ型」としてMHC(主要組織適合遺伝子複合体)との関係について議論しました。この「ニオイ型」は、個体固有の抗原系合成時の副産物や代謝過程で生じる生成物が複合的に組み合わさって形成されており、その成分配列型の特定も可能になりました。 施設や居住環境のニオイ対策においては、臭気の強度や揮発性といった特性によって情報伝達が左右されるパターンについても言及されました。多くの国では、臭いの種類や許容濃度を規制基準として法令により対策が講じられています。

ニオイの測定方法としては、捕集器法、三点比較式臭袋法、オルファクトメーター法、無臭室法などが用いられています。臭気指数相当値による評価を行った上で、精密分析を組み合わせることにより、ニオイ成分の特定が可能となります。 消臭の段階として、空気希釈法や換気法による希釈、吸着脱臭法、燃焼脱臭法、湿式洗浄法、凝縮法、生物脱臭法、消臭剤の使用など、さまざまな技術的手法が活用されています。

当社が提供するDefender NTSは、荷電されたアミノペプチド、植物抽出成分、超電解イオン水を組み合わせた安定したハイブリッド型消臭メカニズムを採用しており、幅広い臭気物質を吸着・分解し、高い消臭効果を発揮します。これらの技術は、抗菌分野においても有用性が高く、健康食品、化粧品、介護・医療分野など、多くの用途で活用されています。当社が研究開発を進めている一部の植物由来成分は、古代より抗菌作用や防虫効果を目的として使用されてきたものであり、現代においては人体に対する安全性と環境親和性の高さから、改めて注目されています。

ニオイは、視覚、聴覚、触覚、味覚といった他の五感情報と比較して研究開発が遅れてきた分野ですが、近年ではニオイの情報伝達に関する研究成果が蓄積されつつあります。今後は、ニオイ制御技術の高度化による新たな応用展開が期待されており、当社としても研究開発を通じて、さらなる技術革新と事業発展に貢献してまいります。